ピコニーモワンピースA/手作りキット/説明補足

この記事は、キットの作り方の補助説明です
説明書で書ききれなかった、細かな工程を紹介していきます。
初心者さんは作り始める前に、こちらの記事を読むことをお勧めします。
縫う場所と同じ色の糸で縫います。
手縫いでは、ミシンと比べて時間がかかります。
それぞれの工程を丁寧に進めるように心がけると、完成度が高くなります。
それでは制作スタート!!
①型紙を出来上がり線で切る
型紙を出来上がり線で切ります。
同じ型紙で数枚作りたい場合は、厚紙に貼ってから切ると便利です。
②型紙を布に写す
チャコペンはアイロンで消えるタイプがお勧めです。
※フィリクションペンを使用しています。
左右対象にして1枚づつ。
☆印も書き込んでおきましょう。
縫いしろの分(0.7~1cm)大きく切るので、布の端ギリギリや、隣の線に近すぎてはダメ。
余白を忘れずに。
心配な場合は布を半分に切ってから型紙を中央に写しましょう。
〇部分、角は線をクロスさせて書き写します。
フリルの布は直接定規で書いていきます。
端から1cmくらいの所に線を引きます。
布を半分に折って、中心部分に折り目をつけます。
折り目の位置に印をつけたら、
6cm、7cmの位置に印をつける。
1.5cmの高さをとって、線を引く。
【ワンポイント】 チャコペンについて
チョークタイプ、アイロンで消えるタイプ、水で消えるタイプなど色々ありますが、
時間がたつと自然に消えるタイプはお勧めしません。
手が汗ばんでいたり、湿度が高い季節だとすぐに消えてしまいます。
私はフリクションペンをお勧めしています。
一番安価で手に入りやすい品です。(文具店で100円くらい)
最後はアイロンやドライヤーで消すことが出来ます。
③布を切る
縫い代を入れて大きく切ります。
型紙の☆印部分のみ1cm、他は全部0.7cmです。
フリルの布も縫い代をとって切ります。
【ミシン】慣れてない場合は縫い代を広めにとって、縫ってから切り落とす。
【手縫い】寸法通りに、先に切ってしまいましょう。
【ワンポイント】 ほつれ止めについて
「ピケ」「ほつれストップ液」といった商品名で売られています。
塗った所がパリッと固まってほつれずらくなります。
塗ってから乾くまでの間が、一番ほつれてきます。
乾くまで触らないようにしましょう。
水で薄めた木工用ボンドで代用できますが、無い場合は使わなくても大丈夫です。
※今回の見本づくりでは使っていません。
④そでぐりを縫う
切り込みは、線の位置ピッタリまで入れます。
ボンドで貼ります。
※裁ほう上手(スティック使用)
【ワンポイント】ボンドについて
今回はこの2種類を使用しています。
左
裁ほう上手(チューブ) 透明・ゲル状 350円くらい(大容量だと700円くらい)
※マジックテープを貼る工程のみで使用しています。木工用ボンドで代用可。
右
裁ほう上手(スティック) 不透明・固形 350円くらい
※縫い代を貼る工程で使用しています。木工用ボンドでも代用できますが布が固くなります。
端から2mmぐらいのところを縫う。
【ミシン】表を上にして。右側に縁がくる向き。
ギャザーステッチ以外の全て、始めと終わりは必ず返し縫をします。(忘れずに)
【手縫い】表を見ながら。縫う辺を上に。右から左へ向かって縫う。(左ききは逆)
左右の袖ぐりが縫い終わったところ。
【ワンポイント】針と縫い糸について
今後も何かしら作るのでしたら、こちらの購入をお勧めします。
ぬい針
クロバー株式会社 薄地用 メリケン針9号 (400円くらい)
細くて刺した時に抵抗がなく、使いやすい。ビーズの穴にも通る。
手縫い糸
横田株式会社 キルト糸 デュアルデューティーART260 白、黒などの基本色 (各400円くらい)
パッチワーク用の糸です。丈夫で切れにくい。張りがあって針穴に通しやすい。
⑤後ろ中心を縫う
【手縫い】縫い糸を切ってしまう恐れがあるので、先に襟ぐりの切り込みを入れておきましょう。
【ミシン】ミシンの場合は、切り込みは先でも後でも大丈夫です。
中表に合わせます。
↑この向きで置く。
左を裏返して、
右の上に乗せます。これで中表。
☆じゃない方を縫います。
まち針は角を合わせてから、間に追加で刺すとずれにくいです。
後ろ中心を縫い終わったところ。
縫い代を開きます。
⑥襟ぐりを縫う
縫い代の角を切り落としておくと、厚みが無くなって少しだけ縫いやすくなります。
(切らなくてもOKです)
袖ぐりと同じように、縫い代を貼ってから縫います。
※裁ほう上手スティックを使用しました。
⑦レースを仮縫いする
裏の出来上がり線の位置に、レースを合わせます。
後でほどくので、ざっくり縫う。
⑧脇を縫う
肩を折って、脇を縫います。
縫い代で線が隠れてしまったので、上から書き足します。
【手縫い】着せ替え時に一番引っ張られる場所です。矢印の部分だけ返し縫をします。
【ミシン】始まりと終わりはいつでも返し縫いだよ。忘れずに。
左右の脇を縫ったら、縫い代を開きます。
⑨フリルのパーツを作る
フリルの裾を縫います。
まち針で止めてもいいのですが、めんどくさいので貼っちゃいます。
※裁ほう上手スティックを使用しました。
一番距離が長い場所です。手縫いの人は頑張って!
裾が縫い終わりました。
次にギャザーステッチを縫います。
ギャザーステッチは2本。
目立つ色の糸を使いましょう。大きな針目で、出来上がり線の上下(2~3mmのところ)を縫う。
糸の両端を10cmくらい残しておく
【ミシン】ここだけ返し縫いはしない。3~4mmくらいの目幅でざっくりぬう。
【手縫い】スタート時に玉結びはしない。4mmくらいの目幅でざっくりぬう。
端に行ったらUターンして戻ってくる。上下の縫い幅は合わせなくてOK。
【ワンポイント】ギャザーステッチについて
2本も縫うのは大変だと思うかもしれないけど…
1本だと、まち針を刺す時に布が浮いて時間がかかる。
縫う時に失敗する確率が上がる。結局大変な事になってキレイじゃない。
なので、ギャザーステッチは2本です。
⑩本体とフリルを合わせる
中表に合わせます。
後ろ中心をとめて、前と脇の印を合わせます。
(糸が切れないようにゆっくり)
ギャザーステッチの糸を2本同時に引いて、全体をシワシワにする。
【ミシン】上糸のみを引きます。
本体のシワを伸ばして広げます。
ギャザーがかたよっています。
まち針の間のシワを均一にしてから、2本くらい足して止めます。
全部のギャザーを均一にして止めます。
本体側の出来上がり線を見ながら縫い合わせます。
【手縫い】この部分だけ「半返し縫い」をします。
ギャザーステッチの糸を抜き、縫い代を上に倒します。
ギャザーステッチの糸に、縫い合わせるときの針が刺さっていると
引き抜けないことがあります。その時は糸を切って、抜き取ってください。
※縫い合わせの糸を切らないように注意してください。
フリルが縫い終わったところ。
⑪裾のリボンを縫い付ける
リボンを19cmに切ります。残りは胸のリボン飾りに使います。
本体とフリルの境い目にリボンをあてて、待ち針で止めます。
待ち針は裏から刺して、ズボンのベルト通しみたいにしておきましょう。
リボンには刺さっておらず、左右にスライドできるようになってます。
リボンがつっ張らずにキレイに縫い付けることができます。
【ミシン】黒糸でリボンの中央を縫います。
狭い範囲を縫うので、ミシンに慣れてない場合は手縫いをお勧めします。
【手縫い】リボンが動かなければOKなので、5~6mmくらいの間隔で点々と縫う。
あまり縫い糸が見えないようにする。
リボンを縫い付け終わったところ。
⑫前中心を縫う
レースの上端を裏に折って、☆印の縫い代を裏に折ります。
反対側も縫い代を裏に折ります。
あまりギリギリ端ではなく、4mmくらい内側を縫います。
レースのしつけ糸を外します。
⑬胸のリボン飾りを縫い付ける
残ってるリボンを蝶々結びにして形を整えます。
結び目の左右2ヶ所に針が刺されば、ほどけなくなります。
糸は切らずに続けてビーズを縫い付けます。
ここではビーズの穴に通る、細い針を使って下さい。
蝶々結びが上手く結べない場合は…
まち針を刺してループを作ります。
続けてループの中央に刺してリボンの形にします。
縫い糸で中心を刺して形が崩れないようにしたら、
待ち針を抜いて、2回くらいグルグルと巻き、中心を絞ります。
そのまま本体に縫い付けてしまいましょう。
端は好みの長さに切ります。
サテンリボンは端の糸を引っ張ってしまうと、一気にほつれてしまいます。
胸のリボン、裾のリボンの端は、ほつれ止めやボンドで固めておきましょう。
⑭ビーズをつける
レースの模様を目安にして、等間隔にビーズを縫い付けます。
リボンのすぐ下から付けはじめます。
レースの柄の位置により、ビーズのスタート位置が異なってきます。
どちらかのパターンで付けましょう。
全部で5~6粒になります。
⑮マジックテープをつける
マジックテープを3.5cm×0.8cmの大きさに切ります。
シールタイプのマジックテープですが、粘着力が弱いので、ボンドで貼り付けます。
角を合わせて貼りましょう。
何もない方の表に「フワフワ」
リボンある方の裏に「ザラザラ」
「裁ほう上手・チューブ」を使いました。
普通の木工用ボンドでも試しましたが、大丈夫でした。
完全に乾くまで触らないようにしましょう。
⑯印を消して出来上がり
フリクションペンは、アイロンやドライヤーの熱で消えます。
お疲れさまでした! 完成です♪
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